国内初事例となるLoRa変調を用いたアマチュア無線機を開発し、無線局免許状を取得しました。

活動記録

SOMESTATION(大阪府大阪市浪速区)は現在SOMESATが企画している超小型人工衛星に搭載するLoRa変調方式を用いたアマチュア無線機の試作機を開発しました。

またその試作機の通信実験を行うため、総務省および一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)よりご助言を頂きながら申請資料作成を進め、保証認定をクリアし、この度総務省近畿総合通信局より無線局免許状が交付されました。

LoRa変調を用いたアマチュア無線機開発および免許取得事例は本件が国内初となります。

2019年3月に種子島で開催される第15回種子島ロケットコンテストのCanSat部門にて技術実証実験を行います。

本実験の結果を元に人工衛星搭載に向けた改良を施すとともに、国内のアマチュア無線家に向けてLoRa変調形式の普及と国外のLoRa/HAMとの交流を目指した活動も合わせて進めてまいります。

LoRa変調とは

LPWA (Low Power, Wide Area)、低消費電力にて長距離通信を行うための方法のひとつ。今回のLoRaはLoRa Allianceが保有する技術です。

通常はサブギガ帯(1GHzを少し下回る周波数)を用いて特定小電力無線として運用しますので、従事者免許不要で運用できます。

今回アマチュア無線として免許取得した経緯としては、入手したICが技適未取得であったことと、より遠方へ飛ばす際に出力を増加させることを考慮した対応となります。

LoRaはスペクトラム拡散を用いたデジタル通信にて通信を行いますが、これはノイズに対して強いという特徴があり、特に144/430MHz帯で見受けられる不法(違法)無線局による電波障害を受けても耐えられることが期待されます。

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